今日でゴールデンウイークも後半で、10日もあったお休みが残り5日になりました。
私は休職中なので連休は関係ないのですが、それでも心がざわつきます。
まだ会社勤めしていたころの感覚は抜けていないようです。
交通事故の約半数が追突事故
テレビをつけると話題が平成から令和に移りましたが、交通事故の放送も増えてきました。
普段運転していない人がゴールデンウイークで急に運転したり(サンデードライバー)、いつも以上に多くの車が道路を走るので、それだけ交通事故のリスクが増えたのでしょう。
だから、まだ事故を起こしていない人でも運転中にヒヤリとした事は少なからずあったかと思います。
このヒヤリを何の対処もせずに放置しておくとその結果、事故に結びつくので注意が必要です。
私が勤めていた会社で起きた交通事故を分析したことがあるのですが、その約半分以上が追突事故でした。
追突事故の原因を調べてみると「前をよく見ていなかった」「車間距離が短すぎた」「周りの車の動きにつられて車を発進してしまった」などがありました。
事故原因だけを見るとどれも単純なもので、なぜこんなことを防ぐことができないのかというものばかりです。
しかしだからと言って、「前をよく見ろ」「車間距離を開けろ」「周りの動きにつられるな」だけでは抽象的な指導になり、交通事故防止には効果がありませんでした。
0102(ゼロ、イチ、ゼロ、ニ)運動
そこで会社が採用したのが埼玉県で進められている、ゆとり車間距離「0102運動」(ゼロ、イチ、ゼロ、ニ運動)でした。
前を走る車との十分な車間距離を距離を空けることで、心にゆとりを持たせ、視界が良好になるので交通事故防止になるというものです。
十分な車間距離を空けるのは2秒以上が必要だと埼玉県では推奨されています。
なお結論から言うと0102運動をしっかり理解した社員からは追突事故が無くなりました。
残念ながら0102運動のことが理解できない人は追突事故を起こしましたが・・・
0102運動からみる車間距離の考え方
追突事故をしないために十分な車間距離を空けることは基本ですが、十分な車間距離とはどのくらいでしょうか?
車が走る速度によって安全な車間距離は変わりますし、目視で前を走る車との距離を測ることは実際には不可能です。
そこで車間距離を秒(時間)に置き換えて、安全な車間距離を空けようとするのが0102運動の考えです。
なぜ車間距離を空けるのに2秒以上必要なのか
1.心のゆとりと良好な視界が確保できる
車間距離が2秒以上あれば、自分の前で何か異常が起きても対応できる余裕ができます。
また、前の車に接近しすぎると前の景色が見えにくくなりますが、車間距離を空けることで前方の視界が広がり、前方の道路状況が分かりやすくなります。
2.他の車の動きに安全に対応できる
車間距離が2秒以上あれば、前の車が急に止まっても追突することを防ぐことができます。
車間距離2秒の計り方
車間距離を2秒空けるにはどうしたらいいのでしょうか?
それには簡単な方法があります。
ある適当な目印(例えば電柱)を前の車が通過した時を「0」としてスタートし、2秒後に自分の車が目印を通過すればいいのです。
そしてこの2秒を計るのに時計は必要ありません。
頭の中で「ゼロ、イチ、ゼロ、ニ」と数えればだいたい2秒になります。
この時に目印を探すのに脇見をしたり、数を数えるのに意識が集中しすぎて事故を起こすと本末転倒になりますので注意して下さい。
0102の応用
以上のように車間距離を2秒以上空けることで走行中の追突事故を防ぐことができます。
しかし追突事故は車が走行中でなくても発生します。
信号が赤から青に変わったから、停止していた周りの車が動いたから、こんな時につい自分の車を発進させてしまったことはないですか?
でも前の車は動いておらず(または急停止して)、追突しそうになったことはあるかと思います。
そんな時にも0102は役に立ちます。
やり方は簡単です。
停止している前の車が発進してたのを見てから0102を数え、それから自分の車を発進させればいいのです。
これなら前を見て脇見はしていないし、前の車との車間距離も2秒空いているので、追突事故を防ぐことができます。
これから車を運転する方は是非、0102で安全運転を活用してください。
0102運動について詳しく知りたい方は下のリンク先を参考にしてください。
ゆとり車間距離「0102運動」(ゼロイチゼロニ運動)実施中! - 埼玉県
0102(ゼロイチゼロニ)運動 | 公益財団法人警察協会 | 警察協力殉難者 | 殉職| 弔慰金| 情報セキュリティー対策ビデオ