結石との戦いは一時休戦
私をこれまで苦しめさせていた尿管結石ですが、2月10日に結石が体外に多く排出されて以降は音沙汰が無くなりました。
まだ病院での検査は残っていますが、とりあえず結石との付き合いは終わりになりそうです。
但し過去の経験から言って結石がまた再発する可能性はあります。
なぜなら結石は30年前から何度も発症しいるからです。
30年前の出来事
私が初めて結石と出会ったのが30年前、新入社員となった時にさかのぼります。
当時研修という名目で工場の製造ラインに配属されていたときです。
その頃は工場での研修が殆ど行われず、安全教育もおざなりという、今では考えれれない環境で作業をしていました。
なれない工場での作業で自分の担当工程で製造ラインを遅らせないために、休憩時間も休まず(休めず)作業をしていました。
そのため仕事は忙しく、昼食時間以外は水分補給も満足に取れませんでした。
こうした環境の中、1ヶ月経過した頃です。寮のベッドで朝早く起きた時に体(腹・みぞおち・腰)に痛みを感じました。
最初のうちは工場の仕事による筋肉痛か、寝ている間に体を冷やして痛みが出たのではと考えました。
念のためにサロンパスを貼り、正露丸を飲み、痛み対策をしました。
30分も安静にしていれば痛みも和らぐとその時は思っていたのですが、それが大間違い!
痛みは和らぐどころか増々ひどくなります。
この痛みはやばい!ただの筋肉痛やお腹をこわしたものではないぞと判断しました。
ただこの時は工場の始業時間までまだ時間があり、工場勤務で疲れて寝ている同室の人を起こしてまで助けを乞う事はできませんでした。
歩くこともままならない痛み
痛みを堪えながら二段ベッドを降り2階の部屋を出て、1階にある寮長のいる部屋まで助けを求めに行くことにしました。
部屋を出た時は痛みのある腹・みぞおち・腰に手でおさえながら歩いていました。
しかし徐々に痛みは更に大きくなり、普通に歩くことも出来なくなりました。
最後には床を這いつくばりながら、階段を降りる時は手すりに身を任せながら移動して、寮長のいる部屋にたどり着きました。
痛みに苦しむ
ようやくたどり着いた寮長の部屋、寮長に会うとすぐに体の痛みを私は訴えました。
寮長には、すみません身体が痛くてどうしようもありませんと話した記憶があります。
寮長は対応に困っていたようでしたが、とりあえず横になって休みなさいと指示してくれました。
私は指示に従い寮長の部屋で横になっていたのですが、体の痛みは激しくなり吐き気も出てきました。
あの時の痛みは七転八倒、のたうち回るもので、このままでは死んでしまう!と感じたほどでした。
その色は例えて言うと赤ワイン
寮長もこのままではいけないと思ったのでしょう。私を車で病院に連れて行かせてくれることになりました。
私はホッっとするよりも、早くこの状態を何とかしてくれと思う気持ちでいっぱいでした。
とにかくこの痛みから解放されたかったのです。
病院につくと痛みを堪えながらの問診が始まり、医師に痛みの症状や生活環境を話しました。
そうすると医師にはこの症状が何かわかったのでしょう。すぐさま尿検査を行うことになりました。
私が痛みを堪えながらトイレで尿を出しましたが、今まで見たことがない尿の色を見て驚きました。尿が濃い赤色なのです。
私は思わず「なんじゃこりゃー」と言ってしまいましたよ。それだけ衝撃的でした。
これ、かなり危険な病気なのではと恐怖しました。
尿管結石?なにそれ
医師に尿のことを泣きそうな気持ちで話しましたが、医師は冷静に「これは尿管結石の症状ですよ」と説明してくれました。
尿管結石?初めて聞く病名に私は戸惑いを感じました。そもそも尿管結石とはどの様な病気なのだろうか。
医師はその後尿管結石について詳しく説明して、命に別状はないことが分かり安心しました。
昔も今も変わらない、基本は水
その後痛み止めの注射を打ち、一時的ながらも尿管結石からの痛みから開放された時は生き返った気持ちになりました。
気持ちに余裕が出てきたので私の方から治療方法を医師に確認しましたが、とにかく水を飲みなさいということを言われました。
え、水を飲むだけ?あんなに痛い病気なのに、薬を飲まずに水を飲むだけなのかと、あっけにとられました。
医師が言うのには尿管にある結石は水の勢い、すなわち尿で体外に出すのが一番いい方法ということからだからでした。
尚、結石が体外に出るまでは痛み止めの薬を服用して体の痛みを抑えます。
結石が出るまでの1週間、寝ている時と風呂に入っている時以外は時間さえあれば、ひたすら水を飲んでいました。(この間工場の研修は休みました)
水を飲んではトイレに行くを繰り返していた時、その日は突然来ました。
結石が出ました!
結石が体外に出る時痛みはありませんでした。結石が体外に出る瞬間、スポッという感触がしました。
結石は前触れもなく出たので採取することはできませんでしたが、キラッとした光とともに出てきたことは覚えています。
以上が30年前に初めて尿管結石になった時のことです。
似た症状をお持ちの方は結石を疑って下さい。そしてすぐに病院に行って下さい。
そして結石を患っている人、結石を予防したい方は水分補給は我慢しないで、日頃からこまめに水分補給することをおすすめします。